金田たつえ ヒット曲集2010

金田たつえ 金田たつえ ヒット曲集2010歌詞
1.~坂本龍馬~青嵐の夢

作詞:白石哲
補作詞:岳しのぶ
作曲:花笠薫

ワシがやらんで 誰がやる
賭けて悔いない この命
天下ゆらして 勤皇佐幕
胸に維新の 夢懸けて
明日はいずこと 白刃に聞けば
闇を斬り裂く 修羅の海

(セリフ)
おまんら 早ようせんと 日本
の夜明けに 間にあわんぜよ

冬の京都に 聞く三味は
今日は祇園か島原か
酔えば自慢のよさこい節に
故郷を想うも郷土ゆえ
燃えて切ない 龍馬の胸に
赤い血潮が また滾る

西に往く雁
明日の行方は 誰が知る
菊が栄えて 葵が枯れる
夜明け間近い 京の空
山が動いて 時代が移る
国の出船の 舵をとれ


2.真剣師

作詞:木下龍太郎
作曲:保田幸司郎

負けて傷つく 名誉はないが
勝たにゃ明日の 銭がない
誰か付けたか 真剣師
次の一手を 思案の駒に
命 捨て身の
命 捨て身の 将棋盤

(セリフ)「賭け将棋に人生を賭けているから真剣師。
いい呼び名じゃございませんか。
負ければ明日がないー だから毎日毎日が真剣勝負なのでございます。」

好いたほれたの 色恋沙汰は
なんで出来ない 後始末
いつか世間も 通せんぼ
恨みますよと 泣いてた女の
声が聴こえる
声が聴こえる 風の宿

(セリフ)「私にもこの世にたった一人の子供が居ります。
馬鹿をしながら貯めたこの金は、
私になにかありましたら子供に渡しちゃあくれませんか。
詫びの印にしては、あまりにも少うはございますが……」

駒に男の 人生賭けて
それで死ねたら 悔いはない
骨の髄まで 真剣師
賽の河原で
船賃賭けて
鬼を相手に
鬼を相手に 将棋指す


3.人情女にわか


4.夢追い坂


5.阿波の恋唄

作詞:木下龍太郎
作曲:池田八声

エライヤッチャ エライヤッチャ
ヨイヨイ ヨイヨイ

浮いて浮かれる よしこの節の
節が哀しい 私には
祭りが済めば 元の他人の二人なら
振りは陽気に 踊っていても
音が泣いてる 利休下駄
エライヤッチャ エライヤッチャ
ヨイヨイ ヨイヨイ
祖谷のかずら橋ゃ ゆらゆらゆれど
主と手を引きゃ こわくない

千々(ちぢ)に乱れた 桃色蹴出し
燃えて過ごした 夢一夜
眠れぬままに 窓を開ければ波の音
女ごころと 鳴門の潮は
止めて止まらぬ 渦になる
エライヤッチャ エライヤッチャ
ヨイヨイ ヨイヨイ

つのる未練を 鳥追い笠に
そっと隠して 袖を振る
忘れはしない いのち重ねた恋だもの
胸で貴方に 別れを告げりゃ
三味がひと泣き 阿波踊り
エライヤッチャ エライヤッチャ
ヨイヨイ ヨイヨイ


6.たつえの河内音頭

作詞:石本美由起
作曲:和田香苗

エー さては
この場の皆々様ヨー

チョイト出ました 私は
お見かけ通りの 演歌鳥
ヨーホー ホイホイ
(ハーイヤコラセー
ドッコイセー)

金田たつえと 申します
いまだ未熟で
お粗末ながら

三度の飯より
好きでおぼえた
アンアン… アン

河内音頭に のせまして
悪声ながらも
つとめましょう

(ソラ ヨイトコ
サッサノヨイヤ
サッサー)

生駒 葛城 二上山

中で 名高い楠公の
ヨーホー ホイホイ
(ハーイヤコラセー
ドッコイセー)

金剛山で
きたえた節まわし
毎度 ごひいき頂いて
今では日本 全国へ

唄い広がる たつえ節
アアアアン

どうかよろしゅう
たのんます
河内音頭の 意気の良さ

恋の悩みに 薬はいらぬ
男まえやら
ベッピンさん
ベッピンさん

惚れたはれた
惚れたはれたは
生きてる証拠
アラヨイショ

皆んな仲良く
アンアンアンアー
暮らしましょう

唄の文句は
しゃれてるが
私しゃ まだまだ
まことにじっさい

声 張りあげても
ご期待通りにゃ
読めないけれど

成せばなるなる
なにごとも
命の限り 命の限り
唄いましょう

(ソラ ヨイトコ
サッサノヨイヤ
サッサー)


7.よさこい渡り鳥

作詞:高橋直人
作曲:池田八声

黒潮舞台に 鰹が踊る
月も浮かれる 桂浜
嗚子の囃子が 聞こえたら
土佐のふるさと おもいだせ
よさこい よさこい 祭りにゃ飛んで来い
帰ってこいこい よさこい渡り鳥

南国育ちの この胸焦がし
燃えてはじけた 恋花火
別れを惜しんで 寄り添った
赤い燗干 なごり橋
よさこい よさこい 幸せ連れて来い
帰ってこいこい よさこい渡り鳥

岬で見渡す 海より 深い
情け波打つ 城下町
逢える日信じて 待っている
土佐の高知で暮らそうよ
よさこい よさこい 夢でも飛んで来い
帰ってこいこい よさこい渡り鳥


8.しのび恋

作詞:三浦康照
作曲:石中仁人

一つの傘を 二人で持って
人目をさける 雨の町
今夜はあなたを 帰さない
わがまま云って 甘えたら
きっとあなたは 困るでしょうね
炎えて悲しい あゝしのび恋

あなたの愛を ただひとすじに
たよって生きる 私です
いけないことと 知りながら
別れてくれと 云うまでは
たとえ地獄へ 落ちてもいいの
ついてゆきます あゝどこまでも

あなたの妻に なる日は夢ね
夢でもいいの 信じたい
夜明けの部屋に 残されて
涙を拭いて いたことを
きっとあなたは 知らないでしょう
辛さこらえる あゝしのび恋


9.みちのく炎歌

作詞:石本美由起
作曲:聖川湧

今夜だけでも 愛されたいと
想う心が わかるやら
湯上がりのあなたに 羽織 着せかけて
夫婦きどりの 夢に酔う
女 女 みちのく いで湯妻

明日のことなら わかっているの
駅の別れが 待つばかり
粉雪の寒さを 避ける 夜の部屋
命朝まで あずけたい
お酒 お酒 みちのく いで湯妻

嘘になっても 怨みはしない
いつか 逢えると 誓ってね
その腕に抱かれて燃えて 知りました
恋のみれんを 切なさを
涙 涙 みちのく いで湯妻


10.湯の町椿

作詞:仁井谷俊也
作曲:南郷孝

かくれ咲きした 椿の花に
どこか似たよな 身のさだめ
いくら好きでも この世では
一緒になれない ひとだもの
炎えて悲しい… 湯の町椿

宿の浴衣に 羞じらいながら
酔ってあなたに 躰をまかす
離れられない ふたりなら
このまま愛しい 胸の中
いっそ散りたい… 湯の町椿

帰り支度の 貴方の背中に
次の逢瀬を またせがむ
悪いおんなと 云われても
誰にも渡せぬ 恋だもの
夢に生きたい… 湯の町椿


11.お母さん

作詞:関口義明
作曲:花笠薫

どなたですかと 他人のように
わたしを見上げて きく母の
笑顔は昔と 変わらぬものを
いいのよ いいのよ お母さん
やせた手をとり うなずきながら
あふれる涙が 止まらない

苦労親坂 女手ひとつ
なりふりかまわず 五十年
働き続けて くれたんだもの
いいのよ いいのよ お母さん
淡い陽射しの 硝子戸越しに
今年も咲いてる 花すすき

母の背中で ねんねの歌を
きかせてもらった あの道を
今度はわたしが おぶってあげる
いいのよ いいのよ お母さん
心やさしい みんなの中で
いのちを灯して また明日も


12.花街の母

作詞:もず唱平
作曲:三山敏

他人にきかれりゃ お前のことを
年のはなれた妹と 作り笑顔で 答える私
こんな苦労に ケリつけて たとえひと間の部屋でよい
母と娘の 暮しが欲しい

いくらなじんだ水でも 年頃の娘のいる
左褄(ひだりづま)
住みにくうございます
浮名を流した昔もありましたが…
ああ あのひと
私を残して死んだ あの人を恨みます

厚い化粧に 憂いをかくし
酒で涙をごまかして 三味にせかれて つとめる座敷
あれが子持ちの芸者だと バカにされても夢がある
それはお前の 花嫁姿

女の盛りはアッという間です 若い妓の時代
もう私はうば桜 出る幕ないわ
でも もう少し この花街に 私を置いて下さい
せめてあの娘に いい花聟が 見つかりますまで

何度死のうと 思ったことか
だけど背で泣く 乳呑児の 声に責められ十年過ぎた
宵に褄とる女にも きっといつかは幸福が来ると
今日まで 信じて生きた